TOP > お子さまの歯が気になる(小児歯科)
今のケアが将来の子どものためになります
乳歯は永久歯に比べると、使われる年月は短いものです。しかしその期間の中で、乳歯はとても重要な役割を果たしています。
乳歯の主な役割には、「食べ物を咬む」「発音する」「永久歯の正しい生え変わりを助ける」という3点があります。乳歯が健康であるからこそ、食べ物がしっかり食べられ、正しく発音でき、そして将来的に永久歯がキレイに生えそろうのです。
つまり、いずれ生え変わる乳歯だからといって、決して虫歯になっていいというわけではないのです。お子さまが小さい頃からのケアこそが将来のお口に大きく影響します。お口を健康に保つためのケア習慣を身につけるためにも、保護者の方がしっかり注意してあげましょう。
小児歯科メニュー
小児歯科では定期検診において、お子さまのお口の中を診察するとともに、虫歯を予防するための処置を行います。こまめに定期検診を受けて、お子さまの歯を守っていきましょう。
ブラッシング指導
正しいケアを行うために、一人ひとりのお子さまの歯並びに適したブラッシング方法を指導します。保護者の方には仕上げみがきのコツもお教えします。 |
フッ素塗布
歯質を強くし、虫歯に強い歯にする効果を持つフッ素を、歯の表面に塗布する処置です。大人の歯(永久歯)と比べて虫歯になりやすいお子さまの歯(乳歯)を、定期的なフッ素塗布で守ってあげましょう。当院ではトレーによるフッ素塗布も行っています。 |
シーラント
生え変わったばかりの永久歯の奥歯は複雑な深い溝を持ち、虫歯になりやすくなっています。「シーラント」はその溝をあらかじめ歯科用樹脂で埋め、虫歯を予防する処置です。 |
RDテスト
当院では、お子さまのお口の衛生状態を調べるために、RDテストを行っています。RDテストとは、「レサズリン」という薬を使ってお口の中にいる虫歯菌の数を調べるもので、色の変化からお口の衛生状態を知ることができます。お子さまのお口の状態を調べ、今後のケアに活かしましょう。なお、RDテストの費用は1回500円、15分ほどかかります。くわしいことは、お気軽におたずねください。
小児矯正について
乳歯の歯並びは、永久歯に生え変わってからも影響するものです。そのため、乳歯の頃から歯並びを整える必要があります。永久歯の正しい生え変わりを導くため、成長段階にある顎の骨を利用し、永久歯がキレイに並びきるように顎を拡げる治療を行います。
また、正しい歯並びは、心と体の健康のもとです。適切な時期に適切な治療を受けることが大切です。
お子さまは、自分のお口をしっかりケアしたり予防したりするのは難しいのが現状。つまり、お子さまの歯の健康を守ってあげられるのは周囲の大人の方だけなのです。
毎日のおやつなどは、注意したいポイントの一つです。たとえば、体にいいと思って飲ませている野菜ジュースにも砂糖(果糖)が含まれており、決して歯にはよくありません。飲む時間を決めたり、飲んだ後には口をゆすいだりといった習慣をつけましょう。
お子さまのお口を守るために
お子さまの歯を守れるのは親御さんだけですが、それにはお子さまの歯だけに気をつければいいのではありません。では、お子さまの歯の健康のためにできることには何があるか、見ていきましょう。
妊娠中の歯科治療
ホルモンバランスが変わったり、つわりがあったりする妊娠中は、虫歯や歯周病になりやすい時期。しかし妊婦さんが歯周病になると、早産や低体重児出産の率が上がることがわかっており、お口のケアには充分気をつける必要があります。
また、虫歯になってしまうと、時期によっては治療を受けられないことがあります。その場合は安定期になるのを待って、一度検診を受けることをおすすめします。
虫歯菌をうつさないために
生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中には虫歯菌はいません。虫歯菌は、次のような理由で感染します。
こういったことを防ぐためには、お子さま専用の食器を用意するほか、大人の方も積極的に虫歯治療・予防を受けておくことなどが大切です。お子さまに触れ合う大人の方みんなで、気をつけてあげるようにしましょう。
食育について
昔に比べ、甘いお菓子やインスタント食品など、さまざまな食べ物が手軽に手に入るようになった現代のお子さまの体には、虫歯や肥満、アレルギーなど、色々なトラブルが起きやすくなっています。そのような背景から、近年お子さまの健やかな成長にとても重要である食事を見直し、正しい食生活を考える「食育(しょくいく)」が注目されています。
朝昼晩の食事はもちろん、お子さまが楽しみにしているおやつも、大切な「食」の一つです。今一度毎日の「食」を見直し、お子さまの健康な発育を導いてあげましょう。
おやつを選ぶコツとは?
食べる量が少ないお子さまにとって、おやつも大事な“食事”です。栄養にも注意しながら、虫歯になりにくい物を選んであげましょう。おやつ選びのコツをご紹介します。
虫歯になりにくいおやつを
おやつとは、必ずしも「お菓子」である必要はありません。お茶、おにぎりや干しいもなどもおやつになります。また、飲み物やお菓子を選ぶ場合は、甘みの強い物は控えめにし、時間を決めて食べさせてあげましょう。
甘味料に注目!
甘いお菓子や飲み物を与える場合には、甘味料に注目してみましょう。砂糖や果糖、水飴などに比べると、キシリトールやアスパルテーム、還元水飴などのほうが虫歯になりにくい甘味料だと言われています。同じ甘い物でも選び方で、歯への影響は違ってくるのです。